さて、帰国してからは短期でも実入りのいい仕事を探しました。
3ヶ月働いて留学資金の足しにするためなので、仕事は選びません。
で、消防士として働いたために持ってるものは、一晩くらい寝なくても平気な体と大型免許。
もちろん他にもあるけど、今回はこれらを利用して大型トラックの運ちゃんしました。
運ちゃん派遣会社に契約社員で入社し、運送会社に派遣されました。
(後で知りましたが、派遣会社は運送会社の持株会社で経費削減の為に設立された形だけの会社でした)

月24-25日働いて手取りで30-35万くらいでした。いいですよね。
でもね、拘束時間は12時間くらい。通勤に片道1時間。
帰ったらシャワー→お風呂→寝るの日々でした。
仕事はただただ荷物を載せて運んで降ろす。単純作業です。

僕なんて腰掛けですが、実際そこ何年も働いて生活してる人もいるんです。みんな家族を持ってます。
手取り30-35万といっても契約社員なので一切の福利厚生がありません。もちろん残業代もありません。
運んだ荷物の量で給料が決まります。
驚くほど理不尽です。
例えば、某家電量販店が店舗Aから店舗Bに運んで欲しいものがあって、彼らが払う運賃は300円。それが実際に回収から配達までした運ちゃんに渡る時に19円になってます。そう、そこには労働に対する対価だけでなく、システムにかけるお金や資本家に落とすお金があって、それらを差し引くと19円。昨今宅配業界が限界だと言われてますが、正当なサービスには正当な対価を払う社会であって欲しいものです。

運ちゃんは辞める人も多いし、様々な背景を抱えた人で溢れています。
今までの人生では出会わなかった人達ばかりでした。いやー、いつになっても知らないこと、知らない世界はたくさんあるもんです。

日本社会というか、資本主義社会の矛盾であったり闇の部分が凝縮された世界。
ブルーカラーと呼ばれるより更に酷い環境でした。

ただ、僕が感じたことは、社会構造ももちろん悪い。
だけど、抜け出す努力を一切しない人、その環境に甘んじてる人が多かった。
それで楽しそうに生きてる人もいる。なのに文句や愚痴を言い続ける人が多い。
要は物やシステムは使いようなわけで。理不尽で間違った事も多い世の中だけど、その中で生き抜くにはやはりポジティブな行動力と知識が必要だなと。
あれ?これアフリカでも同じ事思ってたなー。だから教育が大事なんだよな。
ま、日本の教育が生きる力を育めているかはまた別の問題ですが。

社会や会社が労働力として人を利用するのか、人がよりよく生きるために社会や会社を利用するのか。
その目的と手段が一致すれば最高ですが、なかなかそうもいかないので、せめて後者でありたいものです。
そして後者のような人で溢れる社会になれば、社会も会社もその姿を変えざる得ません。
そのためには法律やシステムを変えるのと同時に労働者への啓発も教育も必要で。
途上国も先進国も詰まる所、抱えてる問題の根幹は一緒ですね。

そんな事を考えながらの3ヶ月でした。
この期間はこの期間で本当に思う事が多すぎて書ききれません。
また時間がある時に更に振り返ってみてもいいな。けど、とりあえず先に進もうと思います。さて、いよいよ出国。ん?あ、でも出国前にもう一つ書きたいなー。また次回。